「AIに仕事を奪われる」の前に。医療職が“使う側”に回る最初の一歩

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「AIに仕事を奪われるんじゃないか」。そういう不安の声を、医療の現場でもよく耳にします。気持ちはとてもよく分かります。

でも私は、少し違う見方をしています。奪われる側に回るか、使う側に回るか。同じAIでも、立ち位置でまったく景色が変わるからです。

目次

「待つ人」から「作る人」へ

これまで現場の道具は、たいてい「誰かが作ってくれるのを待つ」ものでした。システムも、書式も、仕組みも。

AIが面白いのは、自分でちょっと作れてしまうところです。完璧なものでなくていい。自分の手間を減らす小さな仕組みを、自分の手で組めるようになる。これがいちばん大きな変化だと感じています。

最初の一歩は「面倒な作業を1つ渡す」

とはいえ、いきなり大きなことをする必要はありません。
おすすめは、自分がいちばん面倒に感じている作業を、1つだけAIに渡してみることです。

  • 長い文章の下書きを作ってもらう
  • ごちゃっとした情報を、表に整理してもらう
  • 手順を、分かりやすい順番に並べ直してもらう

たったこれだけでも、「あ、これは任せられる」という感覚がつかめます。その感覚が、次の一歩につながります。

慣れてきたら、「ちょっと作る」がもっと面白い

文章の次の段階として、私が楽しんでいるのが「今までちょっと使いにくいんだよな…」という身の回りの不便を、小さな工作で便利にしてみることです。マイコンという小さな部品とAIの組み合わせなら、非エンジニアでも意外と手が届きます。たとえば——

  • メディアが出来上がったら音で知らせてくれる仕組み
  • サーバー室の温度を自動で記録して、上がりすぎたら教えてくれる仕組み
  • 人が通ったら音が鳴る、小さなセンサーの仕組み

どれも家電量販店で売っていそうで、意外と「ちょうどいいもの」がない。それを数千円の部品と、AIに書いてもらったプログラムで自作できてしまう。本気を出せば「画像を保存・表示する仕組み(ミニPACS?)」だって原理的には作れてしまう時代です。

ただし大事な線引きがひとつ。職場の医療機器や院内ネットワークに、自作のものを勝手につなげないこと。私が試しているのはあくまで院内のネットワークの範囲外です。このあたりの入口は、別記事「ラズパイ・マイコンって何に使えるの?」で詳しくお話ししています。

疲れている時こそ、仕組みに頼る

私が大事にしているのは、「元気な時に仕組みを作って、疲れている時はそれに頼る」という順番です。夜勤明けの頭で難しいことはしません。仕組みは、根性の代わりになってくれます。

奪われるかどうかを心配するより、まず1つ、面倒を手放してみる。そこから始めるのが、いちばんラクで確実だと思います。

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「使う側」への最初の一歩を、情報漏洩の心配なく踏み出すための実物セットをまとめました。宣伝にはなりますが、この記事が役に立った方には合う内容だと思います(有料note・500円)。

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医療職のためのAI安全活用スターターキット〜「使いたいけど怖い」を、今日おわらせる〜

第1章まで無料で読めますので、まずはのぞいてみてください。


※この記事は働き方・考え方の一般的な話です。特定のサービスの利用を勧めるものではありません。自作機器の業務利用・院内接続は行わず、各施設の規程に従ってください。

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