私は医療職で、もともとプログラミングとは縁のない人間でした。それでも「AIを使う側に回りたい」と思ったとき、いちど基本に触れておこうと、Progate(プロゲート)という学習サービスを少し触ってみました。
結論から言うと、バリバリ書けるようにはなっていません。でも、それ以上に大きな収穫がありました。「コンピューターってこういうルールで動いているのか」が分かると、AIへの理解まで一段深まったんです。
「書ける」より「ルールが分かる」が効く
最初は「プログラミングを覚えなきゃ」と気負っていました。でも実際にやってみて分かったのは、大事なのはスラスラ書けることより、仕組みのルールを知ることだということです。
- コンピューターは、あいまいな指示が苦手で、順番どおりに動く
- 言葉のちょっとした違いで、結果が変わる
- 同じことの繰り返しは、まとめて指示できる
こういう「あたりまえのルール」を知っているだけで、機械への頼み方のコツがつかめてきます。
なぜAIの理解につながるのか
面白いのはここからです。このルール感覚が、そのままAIへの頼み方に効いてきました。
AIに指示を出すときも、あいまいだと思った通りには動いてくれません。何を・どんな順番で・どういう条件でやってほしいかを整理して渡すと、ぐっと良い答えが返ってきます。これは、プログラミングで触れた「コンピューターへの伝え方」とそっくりでした。
つまり、コードを書くためというより、機械との会話のお作法を知るために、基本を触れておく価値があったわけです。
具体例:頼み方はこう変わった
言葉だけだと分かりにくいので、実際の「頼み方の変化」を見てください。同じお願いでも、伝え方でこれだけ変わります。
ざっくりした頼み方(before)
検査の説明文を作って
ルールを意識した頼み方(after)
一般的なCT検査の説明文のたたき台を作ってください。
・読む人:検査が初めての方
・入れる要素:検査の流れ/所要時間の目安/当日の一般的な注意
・条件:特定の施設の情報は入れない/専門用語には短い説明を添える
・文体:やさしいですます調で、300字程度
やっていることは、プログラミングで学んだ「何を・どんな順番で・どんな条件で」を、そのままAIへのお願いに移しただけです。機械は察してくれない——この当たり前を知っているだけで、返ってくる答えの質が変わります。
非エンジニアでも、入口はやさしい
「プログラミング」と聞くと身構えてしまいますが、入門サービスはスライドを読んで、その場で少し打ってみるくらいの気軽さで進められます。難しい環境づくりも要りません。
私のおすすめは、全部マスターしようとしないこと。最初のいくつかのレッスンに触れて、「ああ、こういう世界か」が分かれば十分です。目的は職業エンジニアになることではなく、AIと付き合う土台を作ることだからです。
少しの基礎が、AI時代の「読解力」になる
医療職にとって、プログラミングは必須ではありません。でも、ほんの少し基本に触れておくと、AIという道具の「気持ち」が分かるようになる。そうすると、使うときの安心感も精度も変わってきます。
身構えず、入口だけでも覗いてみる。その小さな一歩が、AIを“使う側”に回るための、地味だけど確かな土台になってくれます。
この「機械のルールを知る」は、私の学習ロードマップでいうと3番目のステップにあたります。全体の道のりはこちらにまとめました。
→ 非エンジニアの医療職が“自動化”を覚えるまでの学習ロードマップ
【お知らせ】「使う側に回る」ための実物をnoteで公開しています
基本の感覚がつかめたら、次は仕事で安全に使う番です。そのための実物をひとまとめにした、私の有料note(500円) を公開しています。宣伝にはなりますが、「学んだことを、事故なく現場で活かしたい」という方には合う内容だと思います。
- AIに最初に渡すルールファイルの完全版+職種別の追記例(技師・看護・事務)
- 患者情報を入れずに使える安全プロンプト集10本(検査説明・議事録・報告書テンプレなど)
- うっかり入力してしまった時の対応マニュアル
- 職場に提案できる院内AI利用ガイドラインのひな形(全文)
→ 医療職のためのAI安全活用スターターキット〜「使いたいけど怖い」を、今日おわらせる〜
第1章まで無料で読めますので、まずはのぞいてみてください。
※本記事は一般的な学習体験と考え方を紹介するものです。特定のサービスの利用を勧めたり、効果を保証したりするものではありません。

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