「ChatGPT」「Claude(クロード)」「Obsidian(オブシディアン)」。最近よく名前を聞くけれど、何が違って、どう使い分ければいいのかは分かりにくいですよね。私も最初は「ぜんぶ似たようなものでは?」と思っていました。
実際に使ってみると、それぞれ得意なことが少しずつ違います。今日は、現役の放射線技師である私が、この3つを「どんな場面で・何のために」使っているかを、難しい言葉抜きで紹介します。
はじめに大事なことを。どのツールに何を入れるかは、患者さんや職場が分かる情報を絶対に入れないという前提があってこそです。便利な道具ほど、ここの線引きが先です。
ざっくりの役割分担
先に結論から言うと、私のなかではこんな役割分担になっています。
- ChatGPT・Claude:文章のたたき台づくりや、調べもの・考えの整理を手伝ってくれる「相談相手」
- Obsidian:自分の知識やメモをためて、つなげて育てる「自分専用のノート」
つまり、ChatGPTとClaudeは「一緒に考えてくれる相手」、Obsidianは「自分の頭の外付けメモ帳」というイメージです。
表にすると、こうなります。
| 道具 | 一言でいうと | 得意なこと | 私のよくある使い方 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT | 相談相手① | たたき台づくり・調べものの整理 | 説明文や案内文の下書きを頼む |
| Claude | 相談相手② | 長い文章をていねいに扱う | 長めの文章の整理・言い回しの調整 |
| Obsidian | 自分専用ノート | ためる・つなげる | 学んだこと・記事のネタをためる |
どれも無料で始められます(Obsidianは本体無料。複数端末での同期などの追加機能だけ有料です)。
ChatGPTとClaudeは、どう違う?
正直に言うと、どちらも「文章の相談相手」としてとても優秀で、できることは大きく重なります。私の感覚での使い分けはこのくらいです。
- どちらも、文章のたたき台づくりや要約、考えの整理が得意
- 長めの文章をていねいに扱ってほしいとき、私はClaudeをよく使う
- 思いついたことをサッと聞きたいときは、開いていたほうを使う
大事なのは「どっちが正解か」を悩むことではなく、両方を“たたき台づくりの相棒”として気軽に使うことだと思っています。出てきた文章は必ず自分の言葉に直す——これはどちらを使っても同じです。
Obsidianは「ためて、つなげる」道具
一方のObsidianは、AIとは少し役割が違います。これは自分のメモや知識をためておくノートアプリです。
私はここに、勉強したことや記事のネタ、考えの断片を放り込んでいます。いいところは、メモ同士を“つなげて”いけること。バラバラだった知識が少しずつ線でつながって、自分だけの地図のように育っていきます。
AIに相談して得たヒントを、自分の言葉でObsidianにためていく。そうすると、「相談する道具」と「ためる道具」がきれいに役割分担できて、学びが流れていかずに積み上がっていきます。
ある週の使われ方(イメージ)
実際の流れが分かるように、私の“ある週”のイメージを紹介します(内容はどの職場にも当てはまる一般的な例です)。
- 月曜:勉強会の案内文のたたき台をChatGPTに頼む → 自分の言葉に直して完成
- 水曜:読んだ医療AIニュースの要点をClaudeと整理 → 「自分の仕事のどこに効きそうか」をObsidianにメモ
- 金曜:たまったメモをObsidianで見返す → 「これは記事のネタになりそう」とつながりに気づく
ポイントは、どの場面でも患者さんや職場の情報は一度も入れていないことです。渡しているのは「一般的な型を作って」「この考えを整理したい」というお願いだけ。それでも、文章仕事と学びの積み上げは目に見えてラクになります。
どの道具を使うにしても、最初に「守ってほしいこと」をAIに渡しておくと安心です。その作り方はこちらに書きました。
→ AIに「これだけは守って」を最初に渡す。情報漏洩を防ぐルールファイルの作り方
まずは1つ、得意なことから
3つ全部をいきなり使いこなす必要はありません。私のおすすめは、まず一番ピンと来たものを1つ、得意なことだけで使ってみることです。
- 文章のたたき台がほしい → ChatGPTかClaude
- メモがいつも散らかる → Obsidian
道具は、増やすことが目的ではありません。「自分の面倒を1つ軽くしてくれるか」で選べば十分です。気になったものから、気軽に相棒にしてみてください。
【お知らせ】“相棒たち”を安全に使う完全ガイドをnoteで公開しています
道具の使い分けが見えてきたら、次は「仕事で安全に使う」段階です。そのための実物をひとまとめにした、私の有料note(500円) を公開しています。宣伝にはなりますが、「道具は選んだ。事故なく使い始めたい」という方には合う内容だと思います。
- AIに最初に渡すルールファイルの完全版+職種別の追記例(技師・看護・事務)
- 患者情報を入れずに使える安全プロンプト集10本(検査説明・議事録・報告書テンプレなど)
- うっかり入力してしまった時の対応マニュアル
- 職場に提案できる院内AI利用ガイドラインのひな形(全文)
→ 医療職のためのAI安全活用スターターキット〜「使いたいけど怖い」を、今日おわらせる〜
第1章まで無料で読めますので、まずはのぞいてみてください。
※本記事は一般的なツール活用の考え方を紹介するものです。特定のサービスの利用を勧めたり、効果を保証したりするものではありません。いずれのツールにも、患者・職場が特定できる情報は入力しないでください。

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