レントゲン・CT・MRIって何が違うの?現役技師がいちばんやさしく整理します

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「レントゲンとCTとMRI、名前は聞くけど、何が違うのかよく分からない」。検査の現場で、よくいただく素朴な疑問です。どれも体の中を画像で見る検査ですが、仕組みも、得意なことも、けっこう違います

今日は、現役の放射線技師として、この3つのちがいを“いちばんやさしいかたち”で整理してみます。

はじめに。この記事は一般的な仕組みの紹介です。どの検査を受けるべきかという個別の判断は、必ず主治医とご相談ください

目次

ざっくりイメージでつかむ

細かい話の前に、ざっくりしたイメージから。

  • レントゲン:体に光(X線)を当てて撮る、影絵のような1枚の写真
  • CT:同じX線を使って、体を輪切りにしたように見られる検査
  • MRI:強い磁石と電波を使って、体の中をいろんな向きから見られる検査

「レントゲンは1枚」「CTは輪切り」「MRIは磁石」。まずはこのイメージだけでも、ぐっと分かりやすくなります。

レントゲン:手軽で、まず最初に使われやすい

レントゲン(一般撮影)は、短い時間でさっと撮れるのが大きな特長です。骨や胸の様子などを見るときに、最初の一歩として使われることが多い検査です。

撮影自体はあっという間で、立ったり寝たりした姿勢で、息を止めて撮ることもあります。手軽さが魅力ですが、影絵のように重なって写るので、奥行きまでは分かりにくい、という面もあります。

CT:体を「輪切り」にして、立体的に見られる

CTは、レントゲンと同じX線を使いますが、体のまわりをぐるりと撮って、輪切りの画像を重ねていくのが特長です。これによって、レントゲンでは重なって分かりにくかった部分も、立体的にとらえやすくなります。

検査時間は比較的短く、台に寝てトンネル状の機械を通るあいだに撮影します。X線を使うため被ばくがありますが、これについてはこちらの記事でやさしく解説しています。
「CTの被ばくって大丈夫?」現役技師がやさしく“考え方”を解説します

MRI:磁石と電波で、やわらかい組織が得意

MRIは、ほかの2つと仕組みが大きく違い、X線ではなく、強い磁石と電波を使います。被ばくがないのが特長で、脳や関節、やわらかい組織の様子を細かく見るのが得意とされています。

一方で、検査に時間がかかりやすく、撮影中は大きな音がすること、そして強い磁石を使うので金属を外す必要があることなど、独特の注意点があります。金属を外す理由については、こちらで詳しくお話ししています。
MRIで「金属を外してください」と何度も言われる理由

3つのちがいを一覧表で

ここまでの話を、一枚の表にまとめます。

レントゲンCTMRI
使うものX線X線磁石と電波
画像のイメージ影絵のような1枚体の輪切りいろんな向きの断面
得意なこと骨や胸をさっと見る立体的にくわしく見るやわらかい組織を細かく見る
時間の感覚あっという間比較的短い長めにかかりやすい
特有の注意被ばくがある大きな音・金属を外す

※検査の内容や施設によって、時間や流れは変わります。あくまで一般的なイメージです。

「どれがいちばん上」ではなく、「役割が違う」

ここがいちばん伝えたいところです。3つの検査に、「どれがいちばん優れている」という順番はありません。それぞれ得意なことが違うので、見たいものに合わせて使い分けるだけのことです。

  • さっと骨や胸を見たい → レントゲンが向くことが多い
  • 立体的にくわしく見たい → CTが向くことが多い
  • やわらかい組織を細かく見たい → MRIが向くことが多い

実際にどの検査になるかは、症状や目的をふまえて医師が判断します。ですから、検査名を聞いて不安になったときは、「なぜこの検査なのか」を遠慮なく聞いていただいて大丈夫です。

まとめ:名前のちがいは「見るための道具」のちがい

レントゲン・CT・MRIは、どれも体の中を見るための道具ですが、仕組みも得意分野も違う、別々の道具です。違いがなんとなく分かると、検査への漠然とした不安は、ずいぶん軽くなると思います。

気になる症状や、自分にとって検査が必要かどうかという個別の判断は、医療機関でご相談くださいね。


※本記事は検査の一般的な仕組みを紹介するもので、個別の診断・受診の要否を判断するものではありません。気になる症状や検査の要否は医療機関にご相談ください。

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